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ゼロから作ってみる。  
第一回  
はじめに  
 菊池秀行氏の「吸血鬼ハンター"D"」(ソノラマ文庫)を読んだのはもう随分昔、中学生の頃でした。(たぶん。)装丁、イラストを天野喜孝氏が手掛け、とにかくカッコよく、当時はドキドキしながら小説を読んでいたものです。。。(遠い目:今は30代)
 
 で、今回のモチーフはこの「D」なわけなんですが、なんとこのD、大学生の頃に作り始め、途中まではスイスイ進み、「あ〜完成も近いなぁ、コンテストかなんかに出すべかなぁ」と思いながら本体、細部パーツ、マント、ベースまでを作り追え、最後の難関「髪」で、あろうことか挫折してしまいそのままお蔵入りとなったいわくつきの一品なのでした。
 
 10年以上の時を経て、その作りかけを復活すべくココで晒し上げ、自らにテンションを科して完成させたいと思いこのような運びとなってしまいました。
 
 …ですので、「なんでも制作日記」のクセに「制作途中の写真がない」という、いわば「出来上がったものがココにあります♪」的な記事になってしまいますが、なにとぞご了承くださり、少しでもお楽しみいただくことを願います。。。
 
  1. 作りかけを発見  
     実家に帰った時に、納屋の奥に「超こわれもの」と書いたダンボール箱があり、その中に新聞紙にぐるぐる巻きになったコイツを発見。懐かしさを感じるのも束の間、ボストンバッグに入れて慎重に梱包し、持ち帰りました。  
  2. せっかくなので、思い出しながら作り方を解説しましょう  
     このまま途中までの出来上がりを紹介するだけでは、あまり役にたたない記事になりますので、覚えている範囲で作り方もご紹介していくことにします。
     
   
どんなポーズだよ    
 
 まず、ポーズを決めます。かっこいい、動きを感じる、明確に分かりやすいポーズ。
 僕は一番キメの角度から見たときに「円」の動きを感じさせるようなポーズにしました。(どんなんだよ)自分でポーズをとったり、何枚もスケッチブックにデッサンしたりしながら決定します。(だからどんなんだっての)
 具体的にいうと、特長的な、円弧を描く長い剣を振りかざしてまさに敵に襲い掛かるダイナミックな一瞬です。(ドキドキ。)
 
 ポーズが決まったら、太めの針金に細い針金をぐるぐる巻にしたものを骨格にしてポーズのとおりペンチで曲げていきます。小学生のときの粘土細工の要領かな。
 僕は手首から先は芯を入れませんので、手首までの骨格です。もちろん、ちゃんと人体比例をある程度正確に計って作ります。 当時はミケランジェロの大きな画集と毎日にらめっこしてました(若かった…)。
 ただ、想像上のキャラクターなので実際よりも顔は小さめに、手足は細め、長めにします。
 
 それではこのへんで、つまらない文章がだらだら続きましたので現状の部分的な写 真を、じらしながらご紹介します。 各パーツの詳細はまた後日に…。
     
 
長剣です   持ち手の部分
 
 長剣は装飾を施された美しいものなので、柄の部分には細かく造形を加えてあります。
     
   
短剣です    
 
 おまけの短剣です。胸の下あたりに装着します。さやは抜けません。
 重大な説明を忘れてましたが、ほぼ全てファンドとエポキシパテで出来ています。細いパーツは真鍮線を使ったりすることもありますが、それはほとんどないです。 なお白い色はファンドの色、グレーの色はプラサフ(サーフェーサー)の色です。
     
 
帽子。   飾りのアップです
 
     
   
裏。てきとう。    
 
     
 
左手。剣を握ります。   指に色気を
 
 指はもっとも重要な部分のひとつです。顔とともに(もしくはそれ以上に)作り込みの必要なところで、わずかな表情が大きな魅力となります。小指に特に注目してください。これで剣を握っています。
     
 
てのひら側です   グローブにも気を抜かない
 
     
   
甲には飾りがあります    
 
 なお、手首、指はほぼエポキシパテ製です。芯は入ってません。そして、削り加工はあまりせず、こねながら形を出します。
 
 と、このへんで第一回は終わりとしましょう…。
 
    → 次から少し具体的な作り方を…  
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