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バイク(オートバイ)を作ってみる。  
  第九回  
  22. スクリーン  
    スクリーンはキットに附属のものが厚ぼったく、精密感が損なわれていると感じたので、ヤスって薄くするか、ヒートプレスで作り直すかと考えていました。
 
 ひとまずヤスる作戦をしましたがなかなか時間がかかりそうで途中から作戦変更。このパーツをそのまま用いてパテで型を取りました。
     
 
     
 
 スクリーンのパーツの内側にオイル(サラダ油でもマーガリンでもオリーブオイルでも)を塗って内側にパテをしっかり押し付け、硬化してから取り外し、型を作ります。スクリーンの大きさのアタリをついでになぞっておきます。
     
   
     
 
 型を固定し、透明エンビ板(プラ板は伸びが悪い)を温めて、柔らかくなったところでエイヤッ!と型に押し付け、そのまま捻り込み…とやってみましたがカタチが大きく、何度やっても端のほうにシワが寄ってしまいます。
     
 
    シワが…
 
 何度も失敗するとエンビももったいないので、簡易バキュームフォーマー(真空成型機)を作ってしまいます。
 
 バキューム成型というのは、ペヤングソース焼そばのフタなどでも(たぶん)使われている成型方法です。 原理はヒートプレスと同じで、熱した樹脂板を型に押し付けるのですが、このときに掃除機のように内側の空気を吸い込み、真空状態にすることで細かい部分まで樹脂板と型を密着させる成型方法のことです。
 
 小学生か中学生のころ、確か雑誌「ホビージャパン」でも自作バキュームフォーマーの作り方の記事が出ていたように思いますが(小澤氏か誰かがやっていた)、本体に木枠を利用するちょっと難しそうなものだったので出来ませんでした。雑誌ももう処分してしまってわからないですし、適当に材料を揃えて簡単なものを作ることにします。そういえば昔もらった「HOBBY JAPANキーホルダー」どこにやったっけ…。
 
 まずは100均にてタッパのようなものを購入。フタの四隅をパチンと閉じられる、小さめのものです。
     
 
     
 
 次に東急ハンズにてパンチングメタルを購入。 さきほどのタッパのフタの真ん中に大きな穴を開けました。
     
 
     
 
 そしてその上にパンチングメタルを貼付けます。これで「パンチングメタルのフタ」状態に。
     
 
     
 
 さらに四辺にスポンジテープを貼ります。どこにでも売っているすきま用のものです。
     
   
     
 
 タッパの本体部分に、掃除機の細いアタッチメントちょうどの大きさに穴を開けます。これで出来上がり。
 
 こんな感じにセッティング。フタ(パンチングメタル)の上に型を置きます。
     
   
     
 
 ハンズで売っている安い木材(角材)で四角い枠を作りボンドで固定します。枠の寸法は、タッパのフタのスポンジテープの部分の寸法に合わせます。 その枠に、透明エンビ板を目玉クリップ等で固定し、熱します。
 
 ガスコンロなどを使う時(いや、ガスコンロでなくても火を使うとき)は非常に危険なので、必ず子供は大人のいるところで行なってください。また燃えやすいものを近くに置いておくと一瞬で火事になります。エンビも熱し過ぎると当然火がつきます。プラモデルという都合上、近くに引火性のものがある確率も高いです。バケツに水を汲んで、いざというときに消化出来るようにしてから行なってください。想像よりも大きな火があがると、人間はパニックになります
 
 掃除機にスイッチをいれて、パンチングメタルの穴から空気が吸い込まれていくのを確認し、エンビ板が熱せられてタプンタプンになってるのを確認したら、木枠のエンビ板をスポンジのところに押し付けます。
     
   
     
 
 すると、エンビ板が吸い付けられて…
     
   
     
 
 こんな感じに出来ました。 必要な部分を切り取って、パーツの出来上がりです。薄い!
     
   
     
 
 
    → 次はなんと最終回です!お見逃しなく。  
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