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道具あれこれご紹介  
 
 
  カッター、ナイフ  
   
アートナイフ
アートナイフ(NTカッター製)
カッターナイフ
カッターナイフ(オルファ製)
 
 デザイン作業(といっても、マックでの作業ではなくアナログな作業)に使用する「アートナイフ」(デザインナイフ)が、とても使いやすいです。
 刃がぐらつかず、握りのバランスが取れていて、また切れ味も鋭いため精密な作業が行ないやすく、慣れれば意のままに扱えるようになります。
 刃は30°と45°の2種類がありますので、使いやすい方を使いましょう。私は鋭角な30°を使うことが多いです。
 
 一般の刃送りカッターナイフ("チキチキ"っていうヤツ)でもいいのですが、刃元がぶれたり、立体的に動かすには握りづらかったり、切れ味が落ちたまま使ってしまいがちなので、固いものを切るときに力余ってケガをしたりするので危険です。
 刃送りカッターを使う場合、こまめに刃を折って切れ味を保つようにしましょう。 もちろん、アートナイフも替え刃は常に用意し、切れにくいと感じたらすぐに交換します。 いつも同じ感覚で使用することが、ケガの予防につながります。
 私は、持った時の重みのバランスのよさからNTカッターのものを使用しています。(写真)
 
 …余談ですが、写真のアートナイフはマイナーモデルチェンジをしており、旧モデルと新モデルは微妙にグリップが違います。旧モデルの方がややツヤがあり、手になじんだのですが、当然もう売ってません。残念。。。
カッターナイフ
上が新モデル、下が旧モデル。グリップのツヤに注意。品番は同じ。
 
 なお、上記のナイフのような刃渡りの短いものと、他メーカーに刃渡りが長いものがあります。
刃先写真刃先写真
左:NTカッター製  右:X-ACTO製
 
 使い分けをするのが一番ですが、以下の写真のように使うことが多い人は注意しなければなりません。
刃先写真刃先写真
左:NTカッター製  右:X-ACTO製
 
 上の写真のように親指に向けてナイフを持つ人は、刃渡りの長い右側のナイフだと、親指に刃の切れる部分が接触して危険です。逆に、左側のNTカッターのほうは、刃渡りが短く、刃元の部品がひとまわり太いため、親指と刃先が一定間隔ひらく為、安全に作業できるわけです。
 
 右の写真のような刃渡りの広いナイフは、これとは違う持ち方で作業しましょう。
 
 → 参考:基本的制作事項・「ナイフの使い方」へ
 
  P-カッター  
   
Pカッター
 
 上記のナイフと違い、主にプラ板の切断やスジ彫りに使用します。
 切り落とすのではなく、板にキズを引いて、そこから折るように切断します。各社から販売されてますが、自分が持ちやすいものを使用しましょう。
 おおきな樹脂のグリップがついているものは、厚めのプラ板を切るのに力が入れやすく、小さなグリップのものはパーツの表面にスジ彫りを彫ったりする精密作業に向いています。
私は樹脂グリップ付きのものを、樹脂グリップを取り外して使用しています。(写真)
 刃先をヤスリでシャープに磨いて使うと、細めのスジ彫りに便利です。
 
  けがき針  
   
けがき針
 
 シャープペンシルのように見えますが、けがき針です。
 先端が特殊な刃になっており、スジ彫りを彫る道具です。ピンバイスに虫ピンの針を差してケガキ針の代わりに使ったり、なにかと代用が出来ると思います。
 
  やすり類  
   
やすり
 
 大変種類が多く、使い方によって工作能率に大きな影響がでる大切な道具です。
 平べったいもの、片面が丸い「半丸」・とがっている針状のものなどが含まれているセット(5本程度のセット)などがあれば重宝すると思います。特に、片面 が平べったく、逆側が丸い「半丸」 は便利なので1本良いものを持っておくといいかも知れません。
 
 そのほか、ダイヤモンドやすりといって、細かい目(荒さ)でダイヤのパウダーをまぶしたようなやすりがあるのですが、半丸のものが1本あれば大変重宝します。(写真下)
 いろいろなカタチのものがセットで売っているものもあるようです。  
ダイヤモンドやすり
 
 おなじダイヤモンドやすりでも、細かめのものと、荒めのものがあります。
(番手が書いて無いことが多いです。) これも、似たように見えて良いものと安物とでは明らかに削り性能が違います。安物を10本持つよりは、良いものが1本だけでもあったほうが役立ちます。
ダイヤモンドやすりダイヤモンドやすり
左の方が目が細かい
 
  耐水ペーパー  
   
やすり
左:裏面です   右:これくらいにカットすると使いやすいです
 
 紙やすり、という方が分かりやすいかもしれません。
が、紙やすりには種類があり、プラモデルに主に使用するものは「耐水ペーパー」(ペーパー、と略す人が多い)といって 水をつけて使えるものです。前項目の棒状の鉄やすりなどである程度形をとった後、仕上げていく段階でこの耐水ペーパーを使用します。
 はじめは番号の小さい(目の荒い)もの(#600〜)で水をつけながらこすり、仕上がりにしたがって番号の大きい(目の細かい)もの(#800から#1000程度)で、同じく水をつけながらこすります。
 (左上の写真で1000と書いてあるのがその番号です。)
 ペーパーは小さく切ると(3cm×1cmくらい)使いやすいです。
 
 なぜ水をつけて使うかというと、水をつけることで摩擦熱をおさえて、プラスチックが溶けないようにしたり、粉が舞うのを防いでくれたり、目詰まりしにくいようにしたりするワケです。
 表面が黒っぽいグレーで、裏面が茶色のものが多いです。耐水ペーパーでない普通の紙やすりは、 水につけて使うとやすり面がボロボロになってしまうので間違えないようにしましょう。
 
 プラモデルやさんや、オートバックスなどのカーショップ(の車補修用品コーナー)には、番手の違うものが何枚かセットになってるものが売っています。はじめはこれらを使用して、自分が何番のペーパーを主に使うか・使いやすいかを見極めてみると、自分が使わない番手があることに気が付くと思います。
 その後、画材屋さん(世界堂やカワチなど)やDIYショップ(ハンズやアヤハディオなど)に行くと、約A4くらいの大きなサイズで1枚から買えますので、そこで必要な番手のみ買いそろえるとお得です。
 ちなみに僕は800番と1000番をよく使うので、この2種類のみ多めに買います。
 
 また、タミヤからは「フィニッシングペーパー」といって白っぽい色のものが販売されています。 やや値段が高めですが感触が非常に良く、とても使いやすいです。
 
  スパチュラ(ヘラ)  
   
スパチュラ(ヘラ)
 
 ねんど細工系の作業(パテ造型など)に使用する「ヘラ」です。
 あまり大きなものよりもこぶりなものの方が使いやすく、セットになったものなどがホビーショップなどで販売されていますが、自分が使いやすいものなら割り箸やつまようじ、みみかきなどなんでも代用できます。
 
 むしろつまようじや竹串などは、100円ショップなどにも売っているし、コンビニでもらうお箸にも大抵つまようじが1本入っています。パテで汚れてもそのまま使い捨てできる上、木の微妙なガサガサの表面 、しなりなどが絶妙に使いやすかったりします。細かいパテ盛り作業はつまようじが一番便利かもしれません。
 
 歯科技工士用のスパチュラは高価ですが、造形をする人にとっては重く手に馴染みやすく大変使いやすいです。
 
  ピンバイス  
   
ピンバイス
上下とも両端にドリル刃を装着できる
 
 簡単に言うと、小さな手動のドリル本体です。
 精密ドライバーのような形状で、先端に細いドリル刃を装着し指でくるくると地道にまわして、プラモデルなどに小さな穴を開けます。
 ドリル刃の径は0.2ミリくらいから2〜3ミリまでさまざまで、細いドリル刃ほど高価で、しかも細いドリル刃ほど「ポキッ」といきやすく、丁寧で慎重な作業が要求されます。
 ケースに入っていないドリル刃は失いやすいので、シャーペンの芯の入れ物(出し入れ口が凝ったものでないヤツ。フタが取れるもの。)に保存すると便利です。
 いろいろ種類があるので、自分の目的の径のドリル刃が装着できるかどうか確かめてから購入しましょう。
 
 また下の写真のように虫ピンを挟むとケガキ針代わりにも使えます。
 
  ピンセット  
   
ピンセット

ピンセット
 
 先端の形状が特殊な物や、途中でクロスした構造になっていて「握ると離れ、手を離すとつまむ」ものなど、いろいろな種類・値段のものがあります。
 おもに細かいパーツを取り付ける時や、プラモデルのデカールを貼るときに使用します。 先の「合い」がぴったり合うものが良いので購入時にはそこをチェックします。
 あまりに細すぎるピンセットは、つまんだパーツをはじいたり、デカールを破いてしまったりするので注意しましょう。 力まずにつまむのがポイントです。「あ ひょいっと」という感じです。
 
 安いピンセットでも、ペンチで曲げたりやすりで削ったりして、自分に使いやすくカスタムすると使いやすいものが出来るかも知れません。
 私は、数種類を使い分けていますが、ほとんどは写真一番左下のもの(安いピンセットをカスタムしたもの)を使用しています。
 
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