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塗料について  
 
左からラッカー、アクリル、エナメル
 
 プラモデルなどの模型用塗料には、メーカーの種類以外にも、塗料自体の種類があります。 よく見かける所では、タミヤのアクリル塗料、タミヤのエナメル塗料、グンゼの水性ホビーカラー(アクリル)、グンゼのミスターカラー(ラッカー)、などなど…。いったいどれが一番いいのか、それぞれの特長を説明していきます。
 
 なお、この手の話によくありがちな「最終的にはそれぞれの用途によって使い分けていきましょう」などと言ったあいまいな結論を出すつもりは毛頭ありません。
 
 ※注意 
 以下の3種類の塗料は、それぞれ「ラッカー&アクリル」というように違う種類のものを混ぜて使用することはできません!!(念のため…)
 
  アクリル  
   
     
タミヤアクリル   アクリル用溶剤
タミヤアクリル
(販売価格=10ml入り約120円)
  専用の溶剤
(販売価格=250ml入り約400円)
※溶剤は小サイズもあります。
 
 発色が良く、筆や皿が(乾く前なら)水洗い出来るので楽ちんです。
 塗料を薄めるのには専用の溶剤を使用します。水で薄めてはいけません。エアブラシにも向いています。
 
 欠点は、筆で厚塗りすると乾きが遅く、うっかり指紋を付けてしまうことが多々あります。また、塗膜はラッカーに比べて弱いので可動部がはげるときがあります。エアブラシで塗料をのせるように塗装すると、はがれ弱さが顕著に出ます。可動部分が目立つものの場合は、苦しいですね。
 
 ※タミヤのアクリル専用の溶剤(ポリ容器に入ったもの:写真右)は、エナメル専用の溶剤(ポリ容器に入ったもの)と似ているので間違えないように注意しましょう。 白いキャップが目印です。
 
  ラッカー  
   
     
  うすめ液
グンゼ産業 Mr.COLOR
(販売価格=10ml入り約120円)
  専用の溶剤(うすめ液)
(販売価格=110ml入り約250円)
※うすめ液は小サイズもあります。
 
 発色が良く、乾きが大変速いです。夏場なら即効で乾きます。
 ツヤあり塗装のツヤが素晴らしく、歴史が長いため色数も大変多いです。 塗膜も強くはがれにくいため、ロボット系のものなら動かして遊べます。
 
 欠点は、塗料を薄めたり筆を洗ったりするのに「うすめ液」(シンナー系の溶剤)が必要で、吸い過ぎると人体に有害です。においもキツいです。賃貸マンションの人は、お隣さんから苦情を言われるかもしれません。
  乾きやすいのがわざわいして、エアブラシがつまりやすくなります。
 
 裏書きを読むと、成分のところに「合成樹脂(アクリル)」と書いていますが、 有機溶剤を含むこの塗料が一般的に「ラッカー塗料」と言われているものです。
 
  エナメル  
   
     
タミヤエナメル   エナメル用溶剤
タミヤエナメル
(販売価格=10ml入り約120円)
  専用の溶剤(ビン入りタイプ)
(販売価格=40ml入り約150円)
※溶剤は小サイズもあります。
 
 タミヤの小さなビンのものが一般的に販売されています。ラッカーやアクリルの塗装の上から塗れるため&塗料をとくのに専用の溶剤を用いるため、ウェザリング(汚し塗装)に便利です。のびが良く、乾きが遅いため筆ムラがでにくく、特につや消し塗装をすると本当に美しく塗装できます。
 
  欠点は、大変乾きにくく通常の塗装を筆で厚塗りなどすると、いつまでたっても乾きません。 戦車などのAFV系の模型によく使われている気がします。 直接プラの上に塗ると、素材をいためてしまうらしい話も聞いたりしますが定かではありません。
 
ビンが小さいので、てっきり他の塗料よりも容量が少ないと思ってましたが、パッケージを見ると同じようです。どう見てもちがうんだけど。。。
 
  ※タミヤのエナメル専用の溶剤(ポリ容器に入ったもの)は、アクリル専用の溶剤(ポリ容器に入ったもの)と似ているので間違えないように注意しましょう。(青いキャップが目印)間違えないように、エナメル用溶剤はビン入りを買うといいかもしれません。(写真右)
 
     3つの種類に、それぞれ長所と短所があり、使い手の好き嫌いで自分に合うと思ったものを状況に応じて選んで使用するのがよいでしょう。
 
  基本的にはメインにラッカーかアクリル、ウエザリングにエナメル。 参考までに私は「通常塗装」にはタミヤのアクリル塗料を、「ウェザリング(汚し塗装)」にはタミヤのエナメル塗料を使用しています。理由は、「シンナーくさいとご近所さんに迷惑だから」です。
 
 「エアブラシを使用する・やっぱり周りへの臭いが気になる・可動部分が少しくらいハゲてもいいかな」という人はメインにアクリルを、「筆塗りをする・臭いは我慢・動かして遊ぶ」という人はラッカーの方がいいかもしれません。
 つまり、最終的にはそれぞれの用途によって使い分けていきましょう、というコトですね。
 
カラーの種類と特長図

カラー説明図
 
  番外編:缶 スプレー  
   
缶スプレー
MODELER'Sレーシングカラースプレー
 
 モデルカーのボディなどの「ツヤツヤ塗装」の場合、意外に便利なのが缶スプレーです。普段アクリル派だからといって、エアブラシなどでアクリルを吹き付けると、なかなか乾かず、ツヤツヤ鏡面 塗装に指紋を付けてしまったりする心配がありますが、缶スプレーだと手軽にラッカー塗装ができるため、ツヤツヤ塗装にはオススメです。
「MODELER'S」(モデラーズ)というメーカーの缶スプレーシリーズはとにかく霧が細かく、ツヤが美しく、プロ仕様に仕上げることが出来 オススメです。
 
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