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  4. 作ってみよう  
   
     
   
ハコプー(DVDより引用)    
 
 ハコプーは四角です。直方体です。とても簡単そうです。でも実はそうでもありません。
 どうやって(どういう手法で)作ろうか考えて結局ファンドとエポキシパテで造型しちゃうことに決めました。 直方体なので、“プラ板の箱組み”とか“木材の角材をハンズで購入”などすればあっさりと完成しそうです。でもそうしなかったのにはちゃんとした理由があります。
 
 その理由は次ぎのうちどれでしょうか?
 
 1: あまりにも簡単すぎて企画になんない
 2:わざと難しい方法で作って腕を見せつける
 
 難しいですが、答えは、3の『その時はそんなことに気付かなかった』
 これです。
 
  さて、本当のトコロはそんなわけでは決してなく、プラ板の箱組みや木材では「生きた長方形にはならない」ことがわかっていたからです。
生命感のあるキャラクターですから、そこのところを一番重視しなければ魅力的なキャラが作れるはずもありません。
 
 さっそくそこのトコロを重視した直方体いやハコプーを作りましょう。
 まず 大きさですが、あまり大きなものを作っても置き場所も大変だし意味もなさそうなので、全長4〜5cmの小さなものにすることにします。
 そんな大きさでも、 ファンドを一気に丸めて固めようとすると、内部がなかなか乾燥(硬化)せず、ひび割れたりするのが目に見えてますので、芯をつくることにします。
     
 
タミヤ:エポキシパテ   丸める丸める…
 
 芯はせっかくだから(なにがせっかくだったかは忘れました)エポキシパテを丸めてつくることにしました。(もったいない…)
 
 エポキシパテは、2種類の物質の化学変化で硬化しますので、ひび割れやヒケ(乾燥時にしぼむこと)の心配がないのでそこそこカタチを決めるくらいの勢いでこねます。(エポキシパテの詳細についてはこちらにありますので、混ぜ方などは割愛します。)
 硬化するまで時間があるので、じっくりとカタチの表情を見て修正していきましょう。
 
 完全に硬化したら、ファンドをその上に薄く塗り付けさらに表情付けをしていきます。(表情とはこの場合、顔の表情ではなく、カタチの表情です。)
 ただの四角ではなく、四脚の近くの部分は出っ張らせたり微妙に歪ませたりします。あとで削り出すときに、カクいモノのコーナー部分はやすりが当たりやすく削れがちなのでややオーバー目に出っ張らせておくと、仕上がりがちょうどいいあんばいになるはずです。
     
 
ファンド   四角くこねこね
 
 上の右側写真くらいに形づくったところで1度乾燥を待ちます。
 ファンドの詳細についてはこちらを見て頂くとして、この四角をまずアートナイフでザクザクと削り出すことにしましょう。
 写真でもわかるように、この頂点の部分がちょっとおおげさすぎました。アートナイフを基本的な握り方や変則的な握り方で動かしサクサクと削っていきます。
     
 
表情ありすぎ   でっぱりすぎ
 
     
 
基本的なナイフの使い方   変則的な使い方(右小指で止める)
 
 ある程度削り出せたところで、ペーパー(耐水ペーパー)に持ち替えてさらに削ります。今度は、ナイフよりも微妙な削りになるワケですね。
 耐水ペーパーを使いますが、間違っても水を付けてこすってはいけません。ねんどなので、表面 処理もせずに水をつけるとボロボロモロモロになって巨神兵のように溶けかねません。水なしで研摩します。
     
 
ペーパー大きめに使ってます   だんだんイイカンジに
 
 
 ここで、ゲームセンター嵐ばりの衝撃映像です。
 
 あまりのスピードにカメラが付いていきません。このあと、発火したという噂も…
     
   
オラオラオラオラオラッ    
 
 
  5. いったん表面を軽く仕上げてみる  
     そこそこボディのカタチは出てきたようです。
 白い素材なので、表面の凹凸がよく見えず、なんとなく制作しずらいのでプラサフ(サーフェーサー)を吹いてみようと思います。
 
 サーフェーサーとは表面仕上げ用の下地塗装で、グレー色をしており表面の細かい凹凸 を見つけやすくなってます。
 また、上塗り(本塗り)に使用する塗料の食い付きのよさをアップする「プライマー」的な役割もしますので大変使い勝手のよいものです。
 今回は車補修用のカンスプレータイプの「プラサフ」を使用します。
     
 
プラサフ(ボデーペンシリーズ)   ビニールごしに掴む
 
 ほんとうは軸かなにかを取り付けてそれを持って塗装するのですが、横に落ちていたコンビニの袋ごしにハコプーを掴み(手が汚れないようにね)、そのままスプレーしちゃいます。
     
   
吹き終わり    
 
 そこそこ傷などはないようです。表面のヘンな波打ちはこれから消していきます。表情は落とさないように。

 
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