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  最終回
クルマを作ってみる。  
箱 第一回  
はじめに  
 今回のお題は、トヨタの『セリカGT-FOUR・WRCカー』です。それもST185ではなく、ST165です。(ココ、こだわり。)
 なぁにが「ココ、こだわり」だ!他のヤツをさっさと完成させてから作れ!!…とどこからともなく聞こえてきそうですが、まぁ手を広げ過ぎてにっちもさっちも行かなくなるまでがんばります。あっはっは。
 
 …さてこのST165セリカは1980年代後半「流面形、発見さる。」(だっけか??)というキャッチコピーで颯爽と登場し、その洗練されたエッジを持つシャープな曲線と、内側から外に向かって張りつめるような緊張感のある素晴らしい造形で、当時においても現在においても、稀に見る高いレベルのデザインで見るもの全てを虜にしました。(言い切っちゃえ)
 のちに「流面形、極まる。」というコピーに変わりマイナーチェンジを施されてからもその魅力は陰ることなく、WRCを睨んで投入されていた4輪駆動モデル「GT-FOUR」と共に高い人気を博しました。
 
 当時WRCでは「手で触れただけでマシンの調子が分かる」と豪語するメカニックたちを擁したラリーの申し子・ランチア(デルタHF)が圧倒的に強かったのですが、1988年のツール・ド・コルスでデビューしたGT-FOURはそれに食い入る活躍を徐々に見せ始め、ついに89年、オーストラリアで1-2フィニッシュを成し遂げます。そして1990年にはGT-FOURを駆るカルロス・サインツがドライバーズ・タイトルを獲得するのです!
 
 サインツがタイトルを獲得した8年後、僕は値段がこなれてきたこのGT-FOURの実車を手に入れます。そして、その頃にショップで見つけて買っておいた1/43メタルキットを、今ようやく作り始めます。(前置き ながっ!)
 現在は諸事情で手放してしまったGT-FOURを懐かしみながら制作しようと思います。
 
  1. キットの中身  
   
     
 
結構つまってます   ホワイトメタル
 
 現在はこのキット、入手困難かもしれません。何年も前に偶然見つけたときに買っておいた、1/43のRACING43製・メタルキットです。ボディが凄い勢いでねじれていましたので、手でゆっくりと力をいれながら適当に直します。ホワイトメタルは結構柔らかいのです。
 
 大きくわけて、ボディ、シャーシ、リアに積むパーツ、インパネ、タイヤ、ホイール、シート、エッチングパーツ、キャノピー(ウインドウ)、デカール等があります。赤いシート状の泥よけとシートベルトも入ってますね。
 
  2. さっそくボディから  
   
 
雰囲気でてます(表面きたないです)
 
 普通のプラモデルと違って、組立て説明書といっても絵が2コ描いてあるようなもので、作る手順もプラモみたく複雑ではありません。
 ざっと説明しますと、「ボディはしっかりと形をとって、表面処理をキレイにして、カッチョよく塗装し」「シャーシはしっかりとパーツを仕上げてカッチョよく塗装し」「最後に合体!」終了です。
 キモは、表面処理と塗装でしょうか。なので何も考えずにさっそくボディから取りかかります。
 
 ST165はボディ側面にエッジのきいた角が前から後ろまでスーっと入っていて、これが特長のひとつになっています。また、フェンダー付近の盛り上がりはハリとボリュームが絶妙なんですが、結構いい雰囲気が出ていると思います。
     
 
角をよけるように   角のすぐ上のえぐれている部分に
 
     
 
こんなふうに    
 
 荒めの#400ぐらいの耐水ペーパーで、表面がボロボロのキット全体をヤスリがけしていきます。このさい、前述の特長である、エッジを落とさないように最大限の注意をはらいます。(ただでさえ、このエッジがやや弱めなので…)
 
 エッジのすぐ上の天を向いている面をえぐるように、耐水ペーパーを丸めてヤスリます。(写 真参照)ざっと出来た時点で、光って見にくいのでプラサフをさっと吹きます。
 
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